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第54回草の根交流文化サロンinSEINO「糸で逢う」開幕

今日からメルチさんの「糸で逢う」が始まりました。

 

メルチさんのデニムの服の展示というだけでなく、織や染、木工に鉄細工それにダンスや映像などの多くの作家とコラボしたこれまでにない展覧会になっています。

 

展示されている服はそれぞれ自己主張のあるものばかりで、普段は服装にあまり関心のないものでも十分楽しめると思います。

 

何より面白いのは展示された様々な服が、個性的でありながら互いに共鳴しあって一つの空間を作っていることです。

 

明らかにこの空間からはあるメッセージを受け取ることができます。

 

それは現実と空想のはざまにあるという実感です。

 

服とすればかなり奇抜なものが並びますが、それがただの空想の世界ではなく現実を感じさせるのは服という日常的なものを土台にしているだけではないように思えます。

 

ここから発せられるメッセージは、あくまでも現実社会へむけてのものです。

 

これが空想世界でありながらどこか安定感のある居心地の良さ感じさせるのでしょう。

 

メルチさんはギャラリーにミシンを持ち込み時間の許す限り服を縫います。

 

それは空想と現実を縫い合わせているようです。

 

ギャラリーの一角に岐阜空襲を描いた漫画の原稿が置かれています。

 

これはメルチさんとその友人が中学生の時取材して書き上げたものです。

 

この企画の打ち合わせの時、初めてみせてもらいました。

 

その時感じたのが、これがメルチさんの原点なのだということです。

 

丁寧な取材を通し浮かび上がった現実を見据え、そこに潜む本質を目に見える形にして世に問おうとしている。

 

無理を言ってこの原稿を展示してもらうようお願いしました。

 

来場されたら、ぜひご覧になっていただきたいと思います。

2020.09.12 Saturday | 20:20 | comments(0) | - | - |