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野原桜州「陶淵明之図」

土川商店の2階は20畳ほどの広間になっており、ちょっとした寄り合いにしばしば利用してもらっている。昨日はアナウンサーの浅井さんを講師に民話の朗読講習会、その前は草の根サロン、枕草子講読会、句会、それに朝カフェの会場にもなった。

純然たる和室で床の間も違い棚も備えている。

床の間には当然掛軸が掛けられるようになっているのだが、どういった軸を掛けるかが思案のしどころでもある。

ここしばらくは、野原桜州の「陶淵明の図」をかけている。陶淵明は県令を辞し隠遁生活を送ったことで知られる詩人であるが、この図は県令を辞して毅然として任地を去る場面を描いているようだ。よく見ると一歩踏み出した陶淵明を見送るように足元に菊花が描かれている。この菊花は桜州が上京して最初に師としてついた小林呉橋の筆による。

落款の書体からすると、この作品が描かれたのは大正7年と思われる。第1次世界大戦が終わり国内で米騒動が起きた年である。翌年桜州は京都へ移住している。東京美術学校で学んだ桜州が京都へ移住するということは、東京画壇との決別を決意したともいえる。

この陶淵明を桜州自身と重ねてこの絵を読み解くと、新境地を求め踏み出した桜州とそれを理解し温かく見守る師の呉橋の構図が浮かんでくる。

2階で行われたいくつかの集まりに共通するのは、何かを生み出していこうとする思いのような気がする。桜州の決意と共鳴するのではないか。

2015.11.06 Friday | 10:03 | comments(2) | trackbacks(0) | - | 
昨夜は遅くまでありがとうございました。
お軸もありがとうございます。
力が抜けたその立ち姿に見とれました…


繊細で優しくて…
野原桜州画伯はどんな方だったんだろうかと、想像の翼を広げてワクワクしました。

お心使いに感謝です。

ありがとうございました。

       私… ケープを置き忘れてしまいました…
        ごめんなさい…
| いそ子 | 2015/11/06 1:00 PM |
ありがとうございます。
桜州については、話したいことがたくさんあるのですが誰も聞いてくれないのです。
聞いていていただけるのなら喜んでお話しするのですが…。
ケープ確かにお預かりします。
| 土川 | 2015/11/06 3:54 PM |