第54回草の根交流文化サロンinSEINO「糸で逢う」開幕

今日からメルチさんの「糸で逢う」が始まりました。

 

メルチさんのデニムの服の展示というだけでなく、織や染、木工に鉄細工それにダンスや映像などの多くの作家とコラボしたこれまでにない展覧会になっています。

 

展示されている服はそれぞれ自己主張のあるものばかりで、普段は服装にあまり関心のないものでも十分楽しめると思います。

 

何より面白いのは展示された様々な服が、個性的でありながら互いに共鳴しあって一つの空間を作っていることです。

 

明らかにこの空間からはあるメッセージを受け取ることができます。

 

それは現実と空想のはざまにあるという実感です。

 

服とすればかなり奇抜なものが並びますが、それがただの空想の世界ではなく現実を感じさせるのは服という日常的なものを土台にしているだけではないように思えます。

 

ここから発せられるメッセージは、あくまでも現実社会へむけてのものです。

 

これが空想世界でありながらどこか安定感のある居心地の良さ感じさせるのでしょう。

 

メルチさんはギャラリーにミシンを持ち込み時間の許す限り服を縫います。

 

それは空想と現実を縫い合わせているようです。

 

ギャラリーの一角に岐阜空襲を描いた漫画の原稿が置かれています。

 

これはメルチさんとその友人が中学生の時取材して書き上げたものです。

 

この企画の打ち合わせの時、初めてみせてもらいました。

 

その時感じたのが、これがメルチさんの原点なのだということです。

 

丁寧な取材を通し浮かび上がった現実を見据え、そこに潜む本質を目に見える形にして世に問おうとしている。

 

無理を言ってこの原稿を展示してもらうようお願いしました。

 

来場されたら、ぜひご覧になっていただきたいと思います。

2020.09.12 Saturday | 20:20 | comments(0) | - | - | 

野原桜州の姪御さんの来訪

 

野原桜州は揖斐川町で生まれ明治〜昭和にかけて京都を中心に活躍したバラ絵で知られる日本画家です。

 

47歳という若さで亡くなったため全国に知られるまでには至りませんでしたがその画力には底知れぬものを感じます。

 

その絵の魅力と明治になって西洋文化が流入してくる中で、日本人はそれをどのように受け止め消化していったのかを探る手掛かりとなりうると思い桜州のことを調べインターネット上でも紹介してきました。

 

そのようななか一昨日桜州の親戚という方から突然電話がありました。

 

一族の中に桜州という日本画家がいたことは知っていたが、詳しく知りたいと色々調べていたところこのブログを見つけたこと。

 

先祖の墓参りに揖斐川町まで来るので会って話が聞きたいということ。

 

そんなお話をされました。

 

そして今日、桜州の姪にあたる方とその娘さんら4名の方が鈴鹿と横浜から訪ねてみえました。

 

お話だけでなくお宅に伝わっている一幅の武者絵とともに桜州の兄弟の位牌など貴重なものも持参され大いに参考になりました。

 

それにしても桜州の縁の不思議に驚きました。

 

持参された軸はおそらく源義家を描いたもので、落款からすると明治40年前後の作と思われます。

 

もしかすると桜州が在学中のものかもしれません。

2020.09.11 Friday | 15:52 | comments(0) | - | - | 

「目呂二」を掛ける

先日の玉堂の軸の隣に河村目呂二の招き猫の軸を掛けました。

 

目呂二は明治11年池田町願成寺に生まれ東京美術学校彫塑科に学んだ作家です。

 

作品は彫塑の範囲を超え、絵画やデザインといったものまで幅広く、特に猫を題材にしたものがよく知られています。

 

昨日ライターのⅯさんが、目呂二を紹介する企画を考えているので情報が欲しいといって来訪されたのでこの軸を出してきました。

 

祖父の生家には私の曽々祖父の肖像を目呂二ガ描いた作品があり、目呂二の郷里にある禅蔵寺には目呂二の墓碑が建ちますがそこに刻まれた賛は私の祖父の兄で日本画家であった河野大助によるものです。

 

まんざら縁がないわけでもないので、できるだけの協力はしたいと思っています。

 

この軸は数日掛けておきますのでお見せすることはできます。

2020.09.05 Saturday | 09:19 | comments(0) | - | - | 

「場所かさじゅう」に玉堂の「鵜飼の図」を掛けました・

 

「場所かさじゅう」の展覧会は年に10回ほどで、1回が10日の程度なので年間100日足らずの活用となっています。

 

ところが展示のない時でも訪れる人がかなりあります。

 

そこで展示会のないときは「かさじゅう」の一室である和室の床の間を利用して、軸を紹介していこうと思います。

 

今回は川合玉堂の「鵜飼図」を掛けました。

 

この軸は、母の叔母が嫁いでいた勅使川原家にあったものです。

 

勅使川原家は岐阜提灯を扱っていて、玉堂が提灯の下絵を描きに来ていたといいます。

 

画家として独り立ちしたのち、お礼の意味も込めて勅使川原家に贈られたものと聞いています。

 

戦時中この絵は、母の実家にわたりさらに母の嫁ぎ先である我が家に伝わりました。

 

ずいぶん前になりますが、法事で勅使川原家の当主と一緒になったときこの絵が我が家にあると知って安心したと言っていました。

 

なお勅使川原家は東京に移り、岐阜提灯の資料は岐阜市立歴史博物館に寄贈したと聞いています。

 

この絵は今月中掛けておこうと思いますので、この間見ていただくことはできます。

 

来月はまた季節に合った軸を紹介しようと思います。

2020.08.23 Sunday | 09:13 | comments(0) | - | - | 

第54回草の根交流文化サロンinSEINO「糸で逢う」(案内)

今回のゲストはメルチデザインさん。

 

従来の服作りだけでなく多くの分野の作家さんとのコラボ展です。

 

布を糸で縫い合わせて服をつくるように木工、鉄作家、染色、織、映像、ダンス等々様々な分野の仕事をメルチさんが服を中心につなぎ合わせます。

 

新しい可能性を模索する展覧会となりそうです。

 

詳しくは下記のとおりです。

 

 

                 第54回草の根交流文化サロンinSEINO

 

                「『糸で逢う』都竹政貴 MELCHI DESIGNS

 

1 主催 草の根交流文化サロンinSEINO実行委員会

        

2 後援 池田町教育委員会 文化プロデュースSEINO

 

3 協力 ぎふ草の根交流サロン ‐

 

4 会期 2020年9月12日(土)〜9月22日(日)

 

5 会場 土川商店「場所かさじゅう」(揖斐郡池田町宮地930)

 

6 目的 文化活動を展開している個人、団体の活動紹介や情報交換を行うことにより文化を視点にした緩やかなネットワークを形成し活動を支援するとともに心豊かな社会の実現に寄与する。

     

 

7 内容 ・都竹政貴(メルチデザイン)による服作りを原点にして各分野とのコラボの可能性を追求した展覧会(912日〜22日 入場無料))

     ・作家トーク(920日17:00〜18:00 300円飲み物付き)

      ☆トークは定員20名 要予約(申し込み9月14日までに土川商店へ)

 

8 作家プロフィール 

1971年生まれ 

岐阜県立岐南工業高校デザイン科卒 地元縫製工場にて服作りを学ぶ(4年)

 

1997年 個展「大量生産できない服」 

      アパレルブランドSONE全国展開 

1999〜04 カフェ ニュートロン 経営

1999  「THE SIDE & ANOTHER SIDE」(希望社ギャラリー)

 2004 セイコーエプソンピエゾグラフとコラボレーション          

 2006 岐阜デザイナーズコレクション 

 2008 レザー縫製工場にて、パリコレクションの縫製等(2年)

 2009〜現在 自給自足を目指し米作りを始める

 2013 「つくるみらい」電気のないものづくりイベント企画

 2014〜現在 社会福祉法人 第2いぶき にて非常勤

2016 TOMONIプジェクト 障害を持つアーティストとのコラボレーション

2017 TSUZUKU MASAKI DENIM 展 (STENPORT

2018 TSUZUKU MASAKI DENIM CANBAS    STENPORT

2019 TSUZUKU MASAKI DENIM  DENIM JACKET   pand

2019 デニムと下駄でニューヨーク    (トライバルアーツ名古屋)

2020 都竹政貴 オンラインデニム展   (pand)

2020 無能服 10ヶ月連続展示 20213月まで

 

9 コラボ作家

       ナカハタトモコ(裂織)

     河原知子   (羊毛織)

     濱口将尚   (映像)

     濱口徹子   (コンテンポラリーダンス)

     鴻義成      (粘土染)

     福田陽平   (木工)

     田中義久   (鉄工)

     石徹白洋品店 (オーダーメイド)

     サニーガーデン (古着リメイク)

     無能服    (アート服)

     NOTTA               (バンドマン)

     他

     瀬川晃    (ディレクション)


 

 

10 問合せ 草の根交流文化サロンinSEINO実行委員会事務局(土川商店内)

       揖斐郡池田町宮地930 (Tel0585-45-2120)

       

 

2020.08.16 Sunday | 07:15 | comments(0) | - | - | 

「ときめぐり展」が閉幕し土川商店内に「ときめぐりコーナー」が出来ました

昨日で17人のイラストレーターによる「ときめぐり展」が盛況のうちに閉幕しました。

 

当初の予想では、若い世代の来場者に限られるだろうと考えていたのですが、始まると多世代にわたる来場者があり驚くほどでした。

 

自分自身、こうしたものには縁遠いと思っていたのですが、作家さんの考えを聞くうちにこれが市民権を得ている理由が分かったような気がしました。

 

表現法などの技術的なこと、いわゆるアートと呼ばれているものとの違いとアートを含めた表現方法の中での位置、作家の目指していることなど大いに参考になり、文化というものを今一度考えなおすいい機会となりました。

 

自由でありたい、新しい価値観を発見したいと常づね思いながらも、既成の価値観に縛られている自分に気づかされました。

 

今までのものも融合させて何か新しいものが生まれそうな気がしているのです。

 

そんなこともあり土川商店の一角に「ときめぐりコーナー」を設置することにしました。

 

一度見に来ていただけると幸いです。

 

 

2020.08.11 Tuesday | 18:27 | comments(0) | - | - | 
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